指導法相談

CONSULTATION

心理・教育の専門家(臨床心理士・公認心理師)として、書写書道を教えていらっしゃる先生や保護者の方のお困りごとにも対応いたします。

ブログにも、「書写書道と心理・発達」として記事を載せております。

こんな生徒さんの指導にお困りですか?

  • 座っていられない、かんしゃくを起こす
  • とても字が汚く読めない、テストで失点してしまう
  • 鏡文字、極端に筆圧が弱い・強い、字の形が取れない、マス目を大きくはみ出してしまう
  • なかなかひらがなが読める・書けるようにならない
  • 鉛筆やペンの持ち方を直したい
  • 保護者対応がわからず困っている
  • 集団で騒ぎだして学級崩壊のような状態になる
  • 忘れ物が多い
  • 手本を見ずに書いてしまう
  • 学習障害、書字障害、発達障害等の診断を受けていると聞いたけれど、知識がないために対応方法がわからない
  • 左や右、縦や横、上や下という言葉(概念)が通じにくい
  • 何度も消しゴムで消して書き直そうとする
  • 練習しすぎる生徒さんや、不安が強すぎる生徒さんがいる(特に大人)

指導法相談の実例

Case1

レッスン中に立ち歩いてしまうお子さんの事例

小学生のお子さんで、学校の授業中や家庭での勉強中、私の習字教室のレッスン中も含めて立ち歩いてしまったり、寝てしまったりするお子さんがいらっしゃいました。

このお子さんの場合、当日のレッスンでやること、それぞれのやることを何時何分までにすればよいのかを書いたメモを渡したところ、集中してレッスンに参加できるようになりました。学校や家庭でも同様に何時何分までに何をするのかをメモにして本人の見えるところに貼ったところ、立ち歩きや居眠り等の問題が大幅に改善されたとのことです。

このお子さんは元々自閉症傾向が疑われていて、聴覚情報処理がやや不得手でした。そのため、口頭での指示がなかなか伝わりづらい、見通しが立たないと(この後何をするのかが明確になっていないと)不安になったりパニックになったりということがあったのではないかと推測されます。

Case2

字が汚いためにテストで失点してばかりいる高校生の事例

この生徒さんは、漢字テストはもちろん、国語以外の教科でも、字が読めないと指摘されて減点されてきたそうです。元々自閉症、ADHD、書字障害の診断を受けているお子さんでした。一般的な筆順とはだいぶ異なる筆順で字を書いていること、鉛筆を親指と人差し指の2本だけでつまむように持っていたのも特徴的でした。たとえば口の字を右下から反時計回りで書くので、漢字ではなく○に見えてしまうということが発生していました。

まず、毎回の漢字テストの範囲を私が手書きし、筆順も含めて確認しながら指導をしました。この生徒さんは書字障害の程度も比較的軽度だったようで、丁寧にゆっくり書こうとすればそれなりにきちんと書けていました。

また、定規でまっすぐ線が引けない、放物線などを描けない、といった問題も発生していました。定規は本人が使いやすいものにし、シャープペンシルも感覚過敏が起きにくい材質のものに変えたところ、つまむようなペンの持ち方から中指を含めた3本の指を使う持ち方に変えることが出来ました。

Case3

学級崩壊状態になっている
お習字教室の事例

毛筆が大変上手な先生のお教室で、小・中学生クラスは1時間ごとの入れ替え制をとっていらっしゃいました。授業を拝見したところ、先生は一生懸命解説をし、静かにしなさい、まじめにやりなさいと大声を出していらっしゃるものの、生徒さんたちはおしゃべりをしていたり、寝そべったりし、字を書こうとする子はいませんでした。

そこで、「起立・礼・よろしくお願いします」という挨拶でレッスンを始め、「起立・礼・ありがとうございました」という挨拶で終わるということを提案しました。また、その日の授業でやること、何時何分までに何をするのかを紙に書いて示してもらいました。すると、徐々に問題行動が減っていったのです。

臨床心理学では「枠」という概念があります。時間の枠、空間の枠など、様々な枠がありますが、枠をきちんと設定することが大切だとされています。レッスンを挨拶で始め、挨拶で終わらせることによって、今からお習字のレッスンが始まるという枠組み設定をすることができます。さらに、Case1でも示したように、何時に何をするのかが視覚情報として明示されることによって、聴覚情報処理にやや困難を抱えたお子さんがいても、集中してレッスン参加することができるようになります。

指導法相談を受ける
メリット

心理・教育・書写書道に精通した専門家から指導法相談を受けることで、以下のようなメリットがあります。

  • 生徒一人ひとりの特性に合わせた指導ができる
  • 効果的な指導方法や教室運営の技術を学べる
  • 指導する先生の負担感の軽減
  • 問題行動を起こしてしまう生徒さんの罪悪感をなくすことが出来る
  • 家庭との円滑なコミュニケーション
  • 家庭との協力を通じて、生徒の支援体制を強化
  • 退会者の減少
  • 穏やかにレッスンを行うことができるようになるため、一度に指導できる生徒数を増やすことができ、収益改善につながる

初回相談は無料ですので、お気軽にご相談くださいませ。

お問い合わせ

CONTACT

お気軽にお問い合わせください